この記事の結論

税理士に頼むと決めたら、次は「誰に頼むか」だ。税理士なら誰でもいいわけではない。鍵は、自分の段階(一人社長の規模感)を分かる税理士を選ぶこと。自分に分かる言葉で話し、料金が明確で、節税だけでなく全体最適を考えてくれるか。そして、相性と連絡の取りやすさ。合う税理士を、自分の段階で見極める。

この記事は、Lv.3(安定期)の一人社長に向けて書いています。

「税理士なら誰でもいい」ではない

税理士に頼むと決めたとき、つい「税理士なら、誰でも同じだろう」と思いがちだ。だが、これは違う。税理士にも、得意分野、対応する規模、スタンス、相性があり、合う・合わないがある

合わない税理士に頼むと、話が通じない、料金が不透明、節税の提案がない、連絡が取りにくい、といった不満がたまる。逆に、合う税理士は、あなたの事業の心強いパートナーになる。だから、税理士は、見極めて選ぶ。これは、人を見極めることや、専門家と対等に付き合うことの、実践でもある。

「一人社長の規模感」を分かるか

税理士を選ぶ、最も重要な基準が、自分の段階・規模感を分かってくれるかだ。

税理士には、大企業向け、中小企業向け、個人事業・フリーランス向けと、得意とする規模がある。一人社長が、大企業向けの税理士に頼むと、規模感が合わず、過剰な提案や、合わない対応になりがちだ。

「一人社長や、小規模事業者の対応実績があるか」「フリーランスの気持ちが分かるか」。ここが合う税理士を選ぶ。年商300万の人に法人化を勧めるような、規模感を無視した提案をする税理士は、避けたい。自分と同じ規模の事業者を、多く見ている税理士が、合いやすい。

「自分に分かる言葉」で話すか

税理士は、税務の専門家だ。だが、専門用語ばかりで、こちらに分かるように説明してくれない税理士だと、頼んでいても、何が起きているか分からない。

良い税理士は、こちらに分かる言葉で、説明してくれる。難しいことを、かみ砕いて伝えられる。質問に、丁寧に答えてくれる。最初の面談で、その税理士の話が、自分に理解できるかを見る。理解できないまま任せると、丸投げになり、判断もできなくなる。分かるように話してくれる税理士を選ぶことが、丸投げにしない前提だ。

「料金体系が明確」か

税理士の料金は、事務所によってまちまちだ。だから、料金体系が明確かを、必ず確認する。

  • 顧問料は月いくらか、何が含まれるか
  • 確定申告・決算の料金は別か
  • 追加で発生する費用はあるか

料金が不透明だと、後で「思ったより高い」となる。最初に、何にいくらかかるかを、はっきりさせる。料金の説明を、嫌がらずにしてくれるかも、その税理士の誠実さを表す。自分の事業規模に見合った、納得できる料金の税理士を選ぶ。

「全体最適」を考えてくれるか

税理士は、税務のプロだ。だが、本当に良い税理士は、税金のことだけでなく、あなたの事業全体を考えてくれる。

「節税になるから」と、あなたの段階に合わない提案をするのではなく、「今のあなたの段階では、ここまでで十分」「これは、まだ必要ない」と言える。税金の最適だけでなく、事業全体のバランスを踏まえてくれる税理士は、信頼できる。これは、この強化書が一貫して大事にしてきた全体最適を、税理士に求めるということだ。節税の数字だけで誘導しない、視野の広い税理士を選びたい。

「相性・連絡の取りやすさ」も

最後に、見落とされがちだが大事なのが、相性と、連絡の取りやすさだ。

税理士とは、長く付き合うことになる。話しやすいか、質問しやすいか、連絡したときに反応が早いか。どんなに有能でも、相性が悪く、連絡が取りにくい税理士だと、ストレスがたまり、相談もしにくくなる。逆に、気軽に相談できる税理士なら、困ったときにすぐ頼れる。最初の面談で、「この人となら、長く付き合えそうか」という感覚も、大切にする。これは、長期パートナーを選ぶ感覚にも近い。

安定期の一人社長へ

税理士に頼むと決めたら、次は「誰に頼むか」だ。税理士なら誰でも同じ、ではない。合う税理士を、見極めて選ぶ。

自分の段階(一人社長の規模感)を分かる税理士を選び、自分に分かる言葉で話すか、料金体系が明確かを見る。節税だけでなく全体最適を考えてくれるか、そして相性・連絡の取りやすさも重視する。合う税理士は、あなたの事業の心強いパートナーになる。税理士選びは、税務を任せる相手選びであると同時に、長く付き合うパートナー選びだ。自分の段階に合う一人を、しっかり見極めて選びたい。