この記事の結論
自分で「いい仕事をします」と言うより、お客様の声のほうが、何倍も説得力がある。だが、口コミは、待っていても集まらない。鍵は、満足してくれたタイミングで、具体的に答えやすい形でお願いすること。もらった声を、許可を得て活用する。そして、何より、良い仕事をすることが前提だ。お客様の声を集め、信用に変えることが、次の仕事を呼ぶ。
この記事は、Lv.3(安定期)の一人社長に向けて書いています。
「お客様の声」は、最強の説得材料
新しい見込み客は、依頼を決める前に、「この人に頼んで、本当に大丈夫か」という不安を抱く。この不安を解くのが、**お客様の声(口コミ・レビュー)**だ。
あなた自身が「私はいい仕事をします」と言うより、実際に依頼した人の「頼んでよかった」という声のほうが、何倍も信用される。第三者の評価は、自分の主張では届かない説得力を持つ。だから、お客様の声は、集客サイトでもポートフォリオでも、信用を裏付ける、最強の材料になる。安定期は、この声を、意識して集めたい。
口コミは「待つ」でなく「お願いする」
多くの一人社長が、口コミについて誤解している。「良い仕事をすれば、自然に口コミが集まる」と。だが、現実は、待っていても、口コミはなかなか集まらない。
満足した顧客でも、自発的にレビューを書いてくれることは、少ない。忙しいし、書くきっかけもない。だから、口コミは、こちらからお願いするものだ。
「お願いするなんて、図々しい」と思うかもしれない。だが、満足してくれた顧客は、頼まれれば、たいてい快く応じてくれる。きっかけがなかっただけだ。待つのではなく、お願いする。これが、口コミを集める、最初の一歩だ。
「満足してくれたタイミング」で
口コミを依頼する、ベストなタイミングがある。顧客が、満足してくれた、その瞬間だ。
仕事を納品して、相手が「ありがとう、よかった」と喜んでくれたとき。そのタイミングで、「もしよろしければ、ご感想をいただけませんか」と、自然に依頼する。満足の気持ちが新鮮なうちなら、快く応じてもらいやすい。
時間が経つと、満足の記憶は薄れ、依頼もしにくくなる。良い仕事をして、相手が喜んでいる、その流れの中で、自然にお願いする。タイミングを逃さない。
「答えやすい聞き方」をする
「ご感想をください」と漠然と頼むと、相手は「何を書けばいいか」と迷い、結局書かないことがある。だから、具体的に、答えやすい聞き方をする。
- 「どんな点が、お役に立ちましたか」
- 「依頼の前と後で、何が変わりましたか」
- 「どんな方に、おすすめできそうですか」
こうした具体的な問いがあると、相手は答えやすい。漠然と「感想」ではなく、答えやすい質問を用意する。これにより、もらえる声の質も上がり、依頼のハードルも下がる。これは、プロフィールやポートフォリオに、課題・成果の文脈を添えるのと、同じ発想だ。
もらった声を「許可を得て活用」
もらったお客様の声は、許可を得て、活用する。
「いただいたご感想を、実績として、サイトやSNSに掲載してもよろしいですか」と、必ず許可を取る。許可を得たら、サイト、ポートフォリオ、SNSなどで、信用の証として活用する。掲載の仕方(名前を出すか、イニシャルか、業種だけか)も、相手の希望に合わせる。
許可なく勝手に使うのは、信頼を損なう。きちんと許可を得た上で、お客様の声を、次の見込み客への信用材料として、活かす。集めた声を、眠らせず、信用に変える。
「良い仕事」が、すべての前提
ここまで、口コミの集め方を述べてきたが、最も大事な前提を忘れてはいけない。良い仕事をすることだ。
どんなに上手に依頼しても、仕事の中身が伴わなければ、良い口コミは集まらない。逆に、本当に満足してもらえる仕事をしていれば、依頼すれば、自然と良い声が集まる。口コミは、良い仕事の上に成り立つ。
小手先のテクニックで、口コミを集めようとしない。まず、相手に心から満足してもらえる仕事をする。その上で、依頼し、活用する。良い仕事と、適切な依頼。この両方が揃って、口コミは、信用という資産になる。
安定期の一人社長へ
自分で「いい仕事をします」と言うより、お客様の声のほうが、何倍も説得力がある。だが、口コミは、待っていても集まらない。意識して、集めたい。
口コミは待つでなくお願いするものと知り、満足してくれたタイミングで、具体的に答えやすい形で依頼する。もらった声を許可を得て活用し、何より、良い仕事をすることを前提にする。お客様の声は、新しい見込み客の不安を解く、最強の信用材料だ。良い仕事をし、適切に依頼し、活用することで、一つひとつの満足が、次の仕事を呼ぶ信用に変わる。安定期に、この口コミの好循環を、意識して作りたい。