この記事の結論

副業で収入が増えても、生活費と混ぜていると、気づけば使ってしまう。投資で増やすことを考える前に、まず「貯まる仕組み」を作ることが、将来の土台になる。鍵は、副業収入を生活費と分け、先取りで貯め、税金の分を別に取り分けること。増やすのは、貯まる土台ができてからでいい。準備期は、貯める仕組みづくりから始める。

この記事は、Lv.1(準備期)の一人社長に向けて書いています。

増える収入が、消えていく

副業を始めて、収入が少しずつ増えてくる。嬉しい。だが、しばらくすると、ある事実に気づく。「増えたはずなのに、お金が貯まっていない」。

これは、副業収入を、普段の生活費と一緒にしているために起きる。収入が増えると、生活の水準も、なんとなく上がる。気づけば、増えた分も、使ってしまっている。せっかく副業で稼いでも、貯まらなければ、将来の備えにも、投資の元手にもならない。準備期にまずやるべきは、増やすことより、貯まる仕組みを作ることだ。

投資の前に、「貯める」土台

「お金を増やしたい」と思うと、すぐ投資に目が向く。だが、投資には、元手が要る。そして、その元手は、貯めることでしか作れない。貯める土台がないまま投資を考えても、回すお金がない。

だから、順番が大事だ。まず貯める。増やすのは、その後。準備期は、投資で増やすことより、副業収入を着実に貯める仕組みを作ることを、優先する。貯まる土台ができて初めて、つみたてNISAなどで増やす段階に進める。土台なしに、増やす話だけが先行しても、形にならない。

副業収入を「生活費と分ける」

貯まる仕組みの第一歩は、副業収入を、生活費と分けて管理することだ。

副業の収入が、生活費の口座に混ざると、どこからが副業の稼ぎで、どこまでが生活費か、分からなくなる。そして、全部が「使えるお金」に見えて、使ってしまう。

そこで、副業収入は、生活費とは別の口座に入れる。生活は本業の収入で回し、副業収入は、別に貯めていく。分けるだけで、副業の稼ぎが、目に見えて貯まっていく。これは、確定申告の経理を楽にすることにも、つながる。お金を分けることが、貯める仕組みの基本だ。

「先取り」で貯める

貯める仕組みで、最も効果的なのが、先取りだ。「使って余ったら貯める」では、貯まらない。先に貯めて、残りで使う。

副業収入が入ったら、あるいは毎月、決めた額を、先に貯蓄用に移す。残りを、使えるお金とする。先取りすれば、貯蓄が後回しにならず、確実にたまる。「余ったら」を待たず、「先に」貯める。この順番の逆転が、貯まるかどうかを分ける。自動で貯蓄に回る設定にできれば、なお確実だ。

「税金の分」を取り分けておく

副業で収入を得ると、後で税金がかかる。これを忘れて使ってしまうと、確定申告の時期に、「払うお金がない」と慌てることになる。

だから、副業収入の中から、税金の分を、別に取り分けておく。所得が増えれば、所得税や住民税が増える。おおよその税額を見込んで、その分は「使えないお金」として、別に確保する。手元に残ったお金だけを、自分のものと考える。これは、独立後の資金管理にも通じる、大事な習慣だ。準備期のうちに、この感覚を持っておく。

「貯める目的」を持つ

ただ漠然と貯めるより、目的があると、貯めるモチベーションが続く。

  • 緊急資金:いざというときの備え(独立を見据えるなら、特に重要)
  • 投資の元手:将来、増やすための種銭
  • 事業への投資:副業を育てるための資金

貯めたお金を、何に使うのか。目的があると、「これは将来のためのお金だ」と、使わずに貯められる。特に、いずれ独立を考えるなら、緊急資金を貯めておくことが、独立への準備になる。目的を持って貯めることが、貯蓄を続ける力になる。

準備期の一人社長へ

副業で収入が増えても、生活費と混ぜていると、気づけば使ってしまう。増やすことを考える前に、まず貯まる仕組みを作ることが、将来の土台になる。

副業収入を生活費と分け、先取りで貯め、税金の分を別に取り分ける。そして、貯める目的を持つ。増やすのは、貯まる土台ができてからでいい。準備期に、貯める仕組みを作っておけば、将来、独立する元手にも、投資の種銭にもなる。地味だが、この「貯まる仕組み」こそが、一人社長としての将来を支える、最初の備えだ。増やす前に、まず貯める。それが、準備期の一人社長の、お金の土台づくりだ。