この記事の結論
拡大期になり、抱えるもの(従業員・取引先・家族)が増えると、自分に何かあったときの影響が、格段に大きくなる。だから、守りを固める。人間ドックで深く定期的に体を調べ、「働けなくなったとき」の保障を、事業の規模に応じて見直す。守りを固めることで、安心して攻めに集中できる。拡大期の健康と備えは、事業を守る経営課題だ。
この記事は、Lv.5(拡大期)の一人社長に向けて書いています。
抱えるものが増え、影響が大きくなる
拡大期になると、あなたが背負うものが増える。従業員がいれば、その生活。取引先は、あなたの事業に依存している。家族も、事業の収入で暮らしている。あなたに何かあったときの影響は、もはや、あなた一人にとどまらない。
個人事業のときも、自分が倒れれば収入が止まるリスクはあった。だが拡大期は、その影響範囲が、格段に広がる。だからこそ、健康と万一の備え——守り——を、これまで以上に、きちんと設計する必要がある。抱えるものが増えた拡大期は、守りを固めることが、事業全体を守ることになる。
人間ドックで「深く」調べる
拡大期の健康管理は、基本の健康診断に加えて、人間ドックで、より深く、定期的に調べることを検討したい。
経営者の負荷がかかる体は、不調が静かに進行していることがある。基本の健診より広く詳しく調べる人間ドックは、その兆候を、早期に見つけられる。年齢が上がり、抱える責任も増す拡大期は、自分の体への投資として、人間ドックの価値が高い。
費用はかかるが、事業の最大の資産である自分の体を、深く点検する。早く見つければ、手の打ちようがある。これは、定期検診の習慣化や、健康管理の仕組み化を、一段深めたものだ。
「働けなくなったとき」の保障を見直す
拡大期は、万一の保障も、見直す時期だ。特に、「自分が働けなくなったとき」の備えを、事業の規模に合わせて考える。
- 自分が長期に働けなくなったら、事業はどうなるか
- 従業員の給与、取引先への責任は、どう果たすか
- 家族の生活は、どう支えるか
抱えるものが増えた分、必要な保障も変わる。個人事業のときの備えのままでは、足りないかもしれない。事業の規模、従業員の有無、家族の状況に応じて、保障を見直す。万一のとき、事業や、関わる人たちを、どう守るか。それを、保険や備えで、設計しておく。
「事業の規模に応じて」設計する
備えは、事業の規模に応じて、設計する。守りが手薄すぎても、過剰すぎても、よくない。
抱えるものが大きいなら、それに見合った備えが要る。一方、不安だからと、過剰に保険に入れば、保険料が経営を圧迫する。自分の事業の規模、抱えるリスク、すでにある備え(貯蓄、共済、資産)を踏まえて、必要十分な保障を設計する。これは、保険に入りすぎないという、個人事業主の保険の考え方を、拡大期の規模で再設計するものだ。専門家の提案も、鵜呑みにせず、自分の事業に本当に必要かで判断する。
守りを固めて、攻めに集中する
人間ドックも、保障の見直しも、目的は同じだ。守りを固めることで、安心して攻めに集中することだ。
健康と万一の備えが、しっかりしていれば、「自分に何かあったら」という不安に、足を引っ張られずに済む。守りが固まっているからこそ、安心して、事業の成長や、新しい挑戦に、力を注げる。守りは、攻めの土台だ。
逆に、守りが手薄なまま攻め続けると、いざ何かあったとき、事業も、関わる人も、家族も、大きな打撃を受ける。拡大期だからこそ、攻めと同じ真剣さで、守りを設計する。これは、緊急資金や資産のポートフォリオ設計とも、つながる、守りの発想だ。
拡大期の一人社長へ
拡大期になり、従業員・取引先・家族と、抱えるものが増えると、自分に何かあったときの影響が、格段に大きくなる。だからこそ、健康と万一の備え——守り——を、これまで以上にきちんと設計する。
抱えるものが増えたと自覚し、人間ドックで深く体を調べ、働けなくなったときの保障を見直す。事業の規模に応じて、備えを設計し、守りを固めて、安心して攻める。拡大期の健康と備えは、個人的なことではなく、事業と、関わるすべての人を守る、経営課題だ。守りを固めることが、攻めの土台になる。自分の体と万一に、攻めと同じ真剣さで向き合うことが、拡大期の一人社長の、責任ある経営だ。