この記事の結論
SNS発信は、バズを狙うと続かない。独立期に目指すのは、無理なく続けられる形を作ることだ。鍵は「誰に・何を」届けるかを最初に決め、数字ではなく「続けること」を目標にすること。自分の仕事の周辺をネタにし、プラットフォームを1つに絞る。発信は、短期の集客装置ではなく、信用を少しずつ積む長期の土台だ。
この記事は、Lv.2(独立期)の一人社長に向けて書いています。
「何を発信すれば」で、止まる
集客のためにSNSを始めよう——そう思って、多くの人が最初の一歩で止まる。「何を発信すればいいか分からない」「うまいことを言わないといけない気がする」。そして、アカウントだけ作って放置、というパターンに陥る。
ここでの誤解は、SNSを「うまいことを言ってバズる場所」と捉えていることだ。だが、一人社長の発信の目的は、バズることではない。自分を知ってもらい、信用を少しずつ積むことだ。この目的を理解すると、肩の力が抜けて、何を発信すべきかが見えてくる。
バズより「続けられること」
SNS発信で、最初に捨てたいのが「バズりたい」という欲だ。バズを狙うと、毎回ウケる投稿をしなければと気負い、すぐに息切れする。そして、反応が振るわないと心が折れる。
独立期に目指すべきは、バズではなく継続だ。少ない反応でも、淡々と続けるほうが、結果として信用を積み上げる。SNSは、一発の大ヒットより、地道な積み重ねが効く。だから、目標を「フォロワー数」や「いいねの数」ではなく、「続けること」そのものに置く。続けられる形さえ作れれば、それが最大の成果だ。
「誰に・何を」を決める
とはいえ、何でも発信すればいいわけではない。最初に、ざっくりでいいので「誰に、何を届けるか」を決める。
あなたの仕事に関心を持ちそうな人は、誰か。その人が、知りたい・役に立つと思う情報は何か。これが決まると、発信の軸ができる。あれもこれもと発信先がぶれると、見る側も「この人は何の人か」が分からなくなる。届けたい相手と内容を絞ることが、伝わる発信の前提だ。
ネタは「自分の仕事の周辺」にある
「発信するネタがない」と感じる人が多いが、ネタは、自分の仕事の周辺にいくらでもある。
- 仕事で得た気づき、学んだこと
- お客さんからよく聞かれる質問とその答え
- 自分の仕事の裏側、こだわり
- 業界の中で、初心者がつまずきやすいこと
特別な発見でなくていい。あなたにとって当たり前のことが、その分野を知らない人には価値ある情報になる。自分の専門の周辺を、見る人の役に立つ形で言葉にする。これだけで、ネタは尽きない。
プラットフォームは「1つに絞る」
SNSにはいろいろな種類がある。全部やろうとすると、どれも中途半端になり、続かない。だから、まずは1つに絞る。
自分の届けたい相手が多くいて、自分が発信しやすい形式のプラットフォームを、1つ選ぶ。文章が得意なら文章中心の場、ビジュアルが得意なら画像中心の場、というように。1つで続ける習慣ができてから、必要なら他に広げればいい。最初から手を広げず、1か所に集中する。
反応がなくても、続ける
始めてしばらくは、ほとんど反応がないのが普通だ。ここで多くの人がやめる。だが、最初の沈黙の期間は、避けて通れない。
この時期は、結果を求めず、「土台を作っている」と割り切る。発信を続けるうちに、少しずつ見てくれる人が増え、あなたの仕事を知る人が増えていく。そして、すぐには数字に出なくても、発信の蓄積は、いつか仕事の問い合わせや信用という形で返ってくる。反応の有無に一喜一憂せず、淡々と続ける。続けた人だけが、その先の景色を見られる。
独立期の一人社長へ
SNS発信は、独立期の一人社長にとって、お金をかけずに自分を知ってもらえる、貴重な手段だ。だが、バズを狙って気負うと、続かずに終わる。
誰に何を届けるかを決め、続けることを目標にし、自分の仕事の周辺をネタにする。プラットフォームは1つに絞り、反応がなくても土台作りと割り切って続ける。発信は、短期で集客を生む魔法ではなく、信用を少しずつ積む長期の営みだ。続けられる形を作れた人が、時間をかけて、確かな信用を手にする。まずは、小さく、無理なく、始めてみる。