この記事の結論
取引が増えると、請求書や見積書を手作りするのは、手間とミスの元になる。専用ツールを使えば、テンプレートと自動計算で、楽に、正確に作れる。鍵は、会計ソフトと連携できるか、インボイス対応か、を確認すること。そして、まず無料・低価格のものから試す。手作りから卒業することで、本業に使える時間が増える。
この記事は、Lv.2(独立期)の一人社長に向けて書いています。
手作りの限界が、来る
独立した当初は、請求書や見積書を、表計算ソフトやテンプレートで、手作りしていた人も多い。準備期は、それで十分だ(請求書の出し方で触れたとおり)。
だが、取引が増えてくると、手作りの限界が来る。毎回テンプレートをコピーして、宛先や金額を打ち替え、計算して、PDFにして送る。件数が増えると、この作業が、地味に時間を食う。しかも、手作業には、計算ミスや記載漏れといった、ミスのリスクがつきまとう。独立期に取引が増えてきたら、請求・見積の専用ツールを検討する時期だ。
ツールが「手間とミス」を減らす
請求書・見積書の専用ツールを使うと、手作りの負担が大きく減る。
- テンプレート:項目が揃ったひな形で、ゼロから作らなくていい
- 自動計算:金額・税額を自動で計算。計算ミスがなくなる
- 顧客・商品の登録:よく使う宛先や項目を登録して、使い回せる
- 見積→請求の変換:見積書を、そのまま請求書に変換できる
- 送付・管理:発行・送付・入金状況を、まとめて管理できる
手作りで地味にかかっていた時間とミスが、ツールで解消される。浮いた時間を、本業に回せる。これは、ツールで時間を生むという、効率化の考え方だ。
「会計ソフトとの連携」を確認
請求・見積ツールを選ぶとき、特に確認したいのが、会計ソフトとの連携だ。
請求書のデータが、会計ソフトに自動で連携されれば、売上の記帳が楽になる。請求と会計が、別々だと、二重に入力する手間がかかる。多くの会計ソフトには、請求書作成機能が付いていたり、請求ツールと連携できたりする。すでに会計ソフトを使っているなら、それと連携する(あるいは、その会計ソフトの請求機能を使う)のが、効率がいい。請求・見積・会計を、つなげて考える。これは、会計ソフトの選び方とも、つながる。
「インボイス対応」を確認
もう一つ、確認したいのが、インボイス(適格請求書)対応だ。
取引先が課税事業者で、インボイスを必要とする場合、登録番号などを記載した、インボイスの要件を満たす請求書が必要になる。専用ツールの多くは、インボイスに対応しているが、念のため確認する。自分がインボイス登録をしている、あるいはする予定なら、ツールがインボイスを正しく発行できるかは、重要なチェックポイントだ。
まず「無料・低価格」から
請求・見積ツールには、無料プランや、低価格のものが多くある。最初から高機能・高額なものを選ぶ必要はない。まず、無料・低価格のものから試す。
独立期の取引量なら、無料プランや、月数百円〜のプランで十分なことが多い。実際に使ってみて、自分の使い方に合うか、操作しやすいかを確かめる。物足りなくなったら、上位プランや別のツールを検討する。これは、無料で始めて、困ったら有料へ、というツールの基本姿勢と、同じだ。背伸びせず、今の自分に合ったものを使う。
独立期の一人社長へ
取引が増えると、請求書や見積書の手作りは、手間とミスの元になる。専用ツールを使えば、テンプレートと自動計算で、楽に、正確に作れる。手作りから卒業することで、本業に使える時間が増える。
取引が増えたら専用ツールを検討し、会計ソフトと連携できるか、インボイス対応かを確認する。そして、まず無料・低価格のものから試す。請求・見積は、毎月発生する定型作業だ。ここをツールで効率化することは、一人社長の限られた時間を守る、地味だが確実な改善になる。手間とミスを減らし、本業に集中する。それが、独立期の一人社長の、賢いツールの使い方だ。