この記事の結論
クラウドソーシングは、副業の最初の仕事と実績を得る場として、有効だ。だが、安く買い叩かれやすい場でもある。賢く使うコツは、「最初の実績作りの場」と割り切り、評価と実績を積みつつ、安すぎる案件は見分けること。そして、消耗する前に、次のステージ(直接の取引、紹介)へ移ることを意識する。クラウドソーシングは、入口として使い、依存しすぎない。
この記事は、Lv.1(準備期)の一人社長に向けて書いています。
最初の仕事を、どこで見つけるか
副業を始めて、最初の壁が「最初の仕事をどう見つけるか」だ。実績も知名度もない準備期に、いきなり仕事を得るのは難しい。そこで、多くの人が使うのが、クラウドソーシング——仕事を発注したい人と、受けたい人をつなぐサービスだ。
クラウドソーシングは、実績がなくても、応募して仕事を得られる。最初の一歩としては、有効な場だ。だが、同時に、注意が要る場でもある。使い方を間違えると、安く買い叩かれ、消耗するだけで終わる。良い面と注意点を理解して、賢く使いたい。
「実績作りの場」と割り切る
クラウドソーシングを使うとき、最初に持ちたい心構えが、「ここは、最初の実績を作る場だ」と割り切ることだ。
準備期は、実績がないことが、最大の壁だ。クラウドソーシングは、その実績を、ゼロから作れる場として使える。最初は、報酬が低くても、実績と評価を積むことを優先する、という考え方も、ある程度は正しい。
ただし、これは「ずっとここで稼ぐ」という意味ではない。あくまで、最初の実績と経験を得るための、入口として使う。割り切って使うからこそ、低い報酬にも、過度に消耗せずに済む。
「安すぎる案件」を見分ける
クラウドソーシングの最大の注意点が、極端に安い案件が多いことだ。相場を無視した低単価、大量の作業を求める割に報酬が低い案件。これらに次々応募していると、働いても働いても、ほとんど稼げない。
実績作りと割り切るとしても、限度がある。「これは、あまりに割に合わない」という案件は、見分けて避ける。作業量と報酬が見合っているか、無理な条件(過度な修正、短すぎる納期)がないかを見る。安さに飛びつかず、最低限の線を引く。これは、価格設定の考え方とも、つながる。安く買い叩かれ続ける場に、留まらない。
「評価・実績」を積む
クラウドソーシングでは、仕事をこなすと、発注者からの評価がつく。この評価と実績の蓄積が、その後の仕事の取りやすさを大きく左右する。
だから、受けた仕事は、丁寧に、誠実にこなす。良い評価を積めば、より良い案件を受けやすくなり、報酬も上げやすくなる。最初は報酬が低くても、評価という資産を積んでいる、と考える。評価は、クラウドソーシング内での、あなたの信用だ。これを大切に育てる。
消耗する前に「次のステージ」へ
クラウドソーシングの、最も大事な使い方の心得が、これだ。消耗する前に、次のステージを考える。
クラウドソーシングは、入口としては良いが、安い案件を数多くこなし続けるのは、消耗する。実績と経験がたまってきたら、次のステージ——直接の取引、紹介、自分のサイトやSNSからの集客——へと、軸足を移していく。
クラウドソーシングに依存し続けると、いつまでも、安く買い叩かれる構造から抜け出せない。あくまで、最初の足場として使い、そこで得た実績を元に、より良い形の仕事へと、移行していく。「ここで稼ぎ続ける」のではなく、「ここから次へ」と考える。これは、最初の顧客の見つけ方とも、つながる。
受けた仕事を「実績」に変える
クラウドソーシングで受けた仕事を、そこで終わらせない。それを、見せられる実績に変える。
許可を得て、成果物をポートフォリオに載せる。どんな課題を、どう解決したかを言語化する。これらは、クラウドソーシングの外で仕事を得るときの、強力な材料になる。クラウドソーシングでの一件一件を、次のステージへの足がかりとなる実績として、蓄積する。これは、ポートフォリオの作り方とも、つながる。
準備期の一人社長へ
クラウドソーシングは、実績も知名度もない準備期に、最初の仕事と実績を得られる、有効な場だ。だが、安く買い叩かれやすい場でもある。
「最初の実績作りの場」と割り切り、安すぎる案件を見分け、評価と実績を積む。そして、消耗する前に、次のステージへ移ることを意識し、受けた仕事を見せられる実績に変える。クラウドソーシングは、入口として賢く使い、依存はしない。最初の足場として活かし、そこで得た実績を元に、より良い仕事へと進んでいく。それが、準備期の一人社長の、クラウドソーシングとの賢い付き合い方だ。